変わらないから癖という 大スカ編
さようならの挨拶が終わったら、すぐにリュックを背負って教室を飛び出した。転びそうになりながら階段を下りて、靴を履き替えて、学校の外へ飛び出す。手が自然とシャツの上からお腹を撫でていた。 歩き慣れた通…
さようならの挨拶が終わったら、すぐにリュックを背負って教室を飛び出した。転びそうになりながら階段を下りて、靴を履き替えて、学校の外へ飛び出す。手が自然とシャツの上からお腹を撫でていた。 歩き慣れた通…
お隣さんとマンションのエレベーターで一緒になるお話。
もう一話だけ続く、かも。
彼女の前でペットボトルにおしっこする彼氏の話。
トイレが近いかも?と思った青年が彼女の家でおしっこを量ろうとするお話。
全体的に大きい世界に迷い込んだ少女が、変な男に何から何までお世話されるお話。
他愛もない話でも、彼女が楽しそうだとこちらまで楽しくなってくる。ケーキはあっという間に食べ終えていたので、気に入ってくれたみたいだ。下調べを頑張ったかいがあった。 相槌を打ちながら、紅茶を口に運んで…
一緒に食べたケーキはとても美味しかった。お喋りをしながら飲んだ紅茶もすごく良かった。彼と一緒だと何をしても楽しくて、時間が過ぎるのはあっという間だった。 彼はとても優しい。かっこよくて、気遣いが出来…
コピー本 A5サイズ 300円約8000字×2作品を収録 1月14日(日)こみっくトレジャー43内プチオンリーイベント「ぷちし~むす!」にて頒布します。4号館 B56a「のんびりまったりなだらかに」 …
三和出版株式会社より発売の「おむつ倶楽部」にて、連載を行うこととなりました。 タイトル「ベイビーステップからはじめよう。」 都(みやこ)は母の再婚を期に出来た義妹の翠衣(すい)と同居することとなる。実…
イレに行きたかったけれど、駅まで迎えに来てくれたので、家まで我慢するお話。
ある人の変わらない癖にまつわるお話。
ある人の変わらない癖にまつわるお話。
夕暮れ時の知らない町で、宙に浮く女性と出会った話。
屋敷の地下牢に閉じ込められたお姫様と、屋敷の主人が連れてきた男の話。
コピー本 A5サイズ 28ページ 300円 2023年8月13日(日) コミックマーケット102にて頒布します。東5ホール ハ-11a「のんびりまったりなだらかに」 イベント終了後、BOOTHにてD…
のんびり屋でトイレが近い「結子」と、優しいけれど時々意地悪な「潤先生」のお話。 +++ 過去に投稿した「先生、おしっこっ!」「先生、おしっこっ!田舎編」「先生、おしっこっ!帰り道編」を全編加筆修正。…
一 水着に着替えて外へ出ると、砂浜は人でごった返していた。何とか隅の方にレジャーシートを敷いて荷物を置く。良い具合に日陰になっていて有難い。 少しすると、水着を着た結子が大きな浮き輪を持って駆け寄…
慣れない合コンでトイレに行きたくなった話。
意地悪な恋人に我慢させられるお話。
扉を開けると、水溜まりの真ん中に女の子がいた。呆然とした様子で、短いスカートからは雫が滴っていた。
A美さんの話 駅の地下街片隅にあるトイレに入った時、扉は全て閉まっていました。個室は二つありましたが片方には故障中の張り紙がされていて、実際に使えるのは一つだけのようです。 開くのを待っていると外か…
試験終わりの学生を送り届ける道中、不幸にも渋滞に巻き込まれたけれど一時間程で解消された。
安全運転で帰路を進みながら、ミネラルウォーターで喉を潤す。
ボトルは途中で空になったけれど、その瞬間、隣から奪い取る手が伸びてきた。
拙作『ひやり冷たさひとりじめ』が商業誌に掲載されました。 2022年08月31日発売おむつ倶楽部 43号 販売ページ (Rー18サイトです) 2023年2月15日発売フェティッシュライトノベルズ 「お…
二泊三日の校外学習を終えた帰り道、バスは不運にも渋滞に巻き込まれてしまう。
長時間閉じ込められていると、トイレに行きたくなる子が出てくるのも仕方ない。
そんな中、隣の席のひよりちゃんは蒼白な顔で大人しく座っていた。
寝起きのカップルがトイレに行く話。
もう一つ展開を思いついたので公開。
こちらは女の子サンタ。
もう一つ展開を思いついたので公開。
聖夜の夜空をソリが駆けていきます。
乗るのはまだ若きサンタ見習いの女の子。ベテラントナカイと共に初仕事に臨みます。
体を温めるために飲んだココアは姿を変えて、彼女のお腹にたっぷりと溜まっていきます。
聖夜の夜空をソリが駆けていきます。
乗るのはまだ若きサンタ見習いの男の子。ベテラントナカイと共に初仕事に臨みます。
体を温めるために飲んだココアは姿を変えて、彼のお腹にたっぷりと溜まっていきます。
メイドのスズがまだ新人だった頃のお話。
人手が足りず、手の空いていたスズはイトミナお嬢様のピアノ教室へと付き添うこととなった。
その帰り道、交差点で事故が起き、馬車が動かなくなってしまう。
公園で何やら困っている外国人の女の子。
勇気を出して声を掛けると、そのままトイレの中へ引っ張っていかれる。
和式トイレを前に、彼女は泣きそうな声で言う。
『どうやって使えば良いの!? お願い、教えて!』
おもらしと限界放尿、両パターン書いて、本編ではおもらしを採用しました。
勿体ないので限界放尿パターンをこちらで公開します。
仕事帰りに立ち寄ったスーパー。
学生がいるのが珍しくて目を向けると、彼は手に持ったお菓子を自分の鞄へ入れようとした。
慌てて止めて、ついお節介にも声を掛けてしまう。
「うち、来る? 話くらいなら聞いてあげるよ」
夕暮れ時、正面から歩いてきたのはお人形のように綺麗な子ども。
けれど栗色の髪の下で、その表情は泣きだしそうに見えた。
気になって声を掛けると、その子はおずおずと口を開く。
青年スアーミの父は人間、母は水の精ウンディーネ。姿形こそは人だけれど、中身はウンディーネに近い。
彼は体の中に水を溜めて、森の奥へと足を向ける。
そこで待っているのは森の精ドリアード、名をベレアルテ。女神のように美しい彼女は、スアーミを見て少女のように笑う。
青年スアーミの父は人間、母は水の精ウンディーネ。姿形こそは人だけれど、中身はウンディーネに近い。
彼は体の中に水を溜めて、森の奥へと足を向ける。
そこで待っているのは森の精ドリアード、名をベレアルテ。女神のように美しい彼女は、スアーミを見て少女のように笑う。
青年スアーミの父は人間、母は水の精ウンディーネ。姿形こそは人だけれど、中身はウンディーネに近い。
彼は体の中に水を溜めて、森の奥へと足を向ける。
そこで待っているのは森の精ドリアード、名をベレアルテ。女神のように美しい彼女は、スアーミを見て少女のように笑う。
公園のトイレは大行列。そこに並んだある女性が迎えた結末とは。
忙しい両親が珍しく休みを貰ってきた。
久しぶりに過ごす楽しい時間。食事を勧める両親の思いに応えようと、美味しいものをたくさん食べた。
そんな三連休明けの本日。ずっしり重いお腹は幸せな時間の証だ。
でも、たくさん食べればそれだけ出るのが自然の摂理。
お風呂場で我慢して、それを撮影する話。
洗い物をする話。
二人で出かけるお話。
会話文のみの小ネタです。
雪道を帰るお話。
新人メイドと先輩の話。
盗みに入ったくのいちが捕まる話。
飲み会帰りの青年のお話。
新しい世界に目覚める話。
先生との約束を守る女生徒の話。
手の中で飲みかけの紅茶がちゃぷちゃぷと揺れる感触に、お腹の奥がぞくりとしました。やだ、なんで。信じられない気持ちとは裏腹に、足の付け根にはぞくぞくとしたむずがゆい感触が走ります。膝掛けの下で、太股の…
車はやっと進みだしましたが、本当にじわじわとしか進みません。 進んで、停まって、進んで、停まって。その数を数えていると、突然、体がぞくっとしました。それは先程まで嫌と言うほど感じたものです。 どうし…
田舎道をしばらく走り、久方ぶりに見たコンビニへ車を停める。自動ドアをくぐると、冷えた空気が一気に体を包み込み、温度差に身震いした。 ミネラルウォーターを手に取る私の隣で、結子は紅茶のペットボトルを手…
彼氏に女装させて外でデートする話。
不運が重なり、何とか頑張る男性の話。
後ろ手に拘束された男と彼を可愛がるお嬢様の話。
彼女の前でおむつにおしっこする彼氏の話。
彼女との約束を守ろうと頑張る彼氏のお話。
ホテルの一室で、秘密の遊びが始まる。
柔らかいルームウェアは動きやすくて楽だけれど、彼女の悪戯でお腹の紐が固く結ばれてしまう。
「本当に我慢できなくなったら、トイレに行っていいよ」
そう言われたけれど、震える手では結ばれた紐は解けない。
オンライン講義だと安心していたら、まさかの二度寝。
何とかギリギリセーフで講義開始には間に合ったけれど、朝の身支度は何もできなかった。
空腹は我慢できる。喉の渇きは水の用意がある。けれどトイレだけはどうしようもない。
せめて出席を取るまでは我慢しなければ……!
命の危機を救ってくれたのはまさかのスライム。意気投合した一人と一匹は世界を見る旅を続ける。
豪雨の中、何とか見つけた雨宿り場所は朽ち果てた教会。今にもお化けが出そうな場所で一夜を過ごすことになりました。
裏通りにある某ビル1Fのコンビニ。ここに駆け込んでくる男の子の話。
土曜日のバーベキューではしこたま食べた。特にお肉。
それから数日。お腹に重く溜まったものは出る気配を見せなかった、が。
裏通りにある某ビル1Fのコンビニ。ここに駆け込んでくる男の子の話。
課外授業で観劇中、トイレに行きたくなってしまう。
終了後、慌てて向かったホールのトイレには大行列ができていた。
裏通りにある某ビル1Fのコンビニ。ここに駆け込んでくる男の子の話。
授業中に必死の思いで我慢をして、やっとトイレに行けると思ったら、まさかの事態が発生する。
コピー本 A5サイズ 24ページ 300円「秘密の合言葉」「くーる・がーる・りらーっくす その2」を収録 女の子おもらしがあります 2022年5月4日 し~むす!24にて販売BOOTHにて販売中 → …
“お姉ちゃん”だから。妹ばかりが優先されてきた中で、恋人だけはやよいを大切にしてくれる。
何でも叶えてあげる。彼の言葉に、やよいは幼い頃おもらしをした妹が甘やかされていた光景を思い出す。
「おもらし、してみたい。失敗しても、大丈夫だよって、優しくされたい。ぎゅーって抱っこされたい」
勢いで飛び出した言葉を彼は大丈夫だと受け止める。
いざ迎えた誕生日。緊張するやよいの手を彼はそっと引いてくれた。
“お姉ちゃん”だから。妹ばかりが優先されてきた中で、恋人だけはやよいを大切にしてくれる。
何でも叶えてあげる。彼の言葉に、やよいは幼い頃おもらしをした妹が甘やかされていた光景を思い出す。
「おもらし、してみたい。失敗しても、大丈夫だよって、優しくされたい。ぎゅーって抱っこされたい」
勢いで飛び出した言葉を彼は大丈夫だと受け止める。
いざ迎えた誕生日。緊張するやよいの手を彼はそっと引いてくれた。
少女リディは勤めていた屋敷から突然の解雇を言い渡された。身寄りも行く当てもない少女は偶然、音楽家テオバルトと出会い、彼に拾われることとなる。各地を回る生活の中、少女はいつしか特別な思いを抱くようになっ…
少女リディは音楽家テオバルトに拾われて、旅のお供をすることになった。
初めて乗る汽車と、初めて飲むぶどうジュース。
初めてのことに感動している旅路の途中、次第にお手洗いに行きたくなってしまった。
ひとり我慢を続けるリディはかつて働いていたお屋敷で似たような経験をしたことを思い出す。
トレジャーハンターの兄妹は今日もお宝をゲット。
今回得た宝飾品はどれもが青い石で飾られていて、きらきらと輝いている。
ご褒美にひとつくらい良いだろうとの兄の勧めもあり、妹はその中からブレスレットを貰うことにした。
帰り道、用を足そうと茂みに入った妹は気付く。何故か、服が脱げないことに。
やっと辿り着いたトイレには順番待ちの列。
三人待てば自分の番。あとちょっと、もう少しを繰り返して、最後の戦いが始まる。
古いビルに良いカフェがあるとのことで、ふたりでデートに来てみた。予想以上に年季の入った建物に大丈夫かと不安になった瞬間、エレベーターは大きな音を立てて止まった。
しかも運が悪いことに、彼女はトイレに行きたくなってしまう。なかなかエレベーターは復旧せず、このままだと最悪の結果を迎えて、彼女は恥ずかしい思いをしてしまう。
何か自分にできることは無いか。考えて考えて、思いついた言葉を口にした。「マヤが漏らしたら、俺も漏らすから」
彼女はホラー映画が三度の飯より好きらしい。新作を見に行くと言うので同行したところ、想像していた三倍は怖かった。特に、男がトイレで黒い手に襲われるシーンは一等怖く、頭に焼き付いていた。
夜、眠ろうとしたが、昼間の映画を思い出してしまってなかなか寝付けない。その上、トイレに行きたくなってしまった。
頭に浮かぶのは黒い手に襲われるシーン。その上、運悪く廊下の照明は切れてしまっている。さて、どうやって恐怖を乗り切れば良いのか。
人型給水ロボットWater for you、通称Wafou(ワフォウ)。僅かな食事と規定のサプリメントを元に体内で水を生成し、腹部の貯水タンクにそれを溜めて、下部にある排出口より人でいう排泄と同じ形で排出する。
Wafouの男性型 WFY-M-0063はご主人よりロミという名前を与えられた。
今夜のご主人はどこかでお酒をお楽しみの様で、なかなか帰宅しない。ロミは貯水タンクが満たされていくのを感じながら、ご主人の帰りを健気に待つ。
命の危機を救ってくれたのはまさかのスライム。意気投合した一人と一匹は世界を見る旅を続ける。
旅の困りごとはやっぱりトイレ。特に大きい方の問題は深刻です。
我慢を続けてやっと安全な町に辿り着いたのに、お腹は重いまま。恥を忍んで薬に頼りますが、薬が効く範囲には限度がありました。そんな旅人を助けてくれるのはやっぱりスライムさん。
命の危機を救ってくれたのはまさかのスライム。意気投合した一人と一匹は世界を見る旅を続ける。
馬車移動は楽ちんだけれど、心配事もある。
ジュースの飲みすぎにはご注意を。乗り場にトイレがあるからと言って、すぐに行けるとは限らないのです。
命の危機を救ってくれたのはまさかのスライム。意気投合した一人と一匹は世界を見る旅を続ける。
これはそんなスライムさんとの出会いのお話。思いついた移動方法は旅人の小さな願いをちょっとだけ叶えてくれました。
浴衣の袖を揺らして、下駄をからころ鳴らして、千雪は涼太郎と夏祭りへ行きました。
ベビーカステラ、かき氷、鯛焼き、たこ焼き。食べ物ばかり選ぶ自分たちについ笑いながら、ふたりは楽しい時間を過ごします。
そうしていると、花火の始まる時間が近づいてきました。階段上の拝殿ならよく見えると、ふたりは来た道を引き返します。
千雪は内心ほっとしていました。実は少し前からお手洗いに行きたかったのです。拝殿の傍にはちょうどお手洗いがありました。そこまで戻れば大丈夫、そう思っていましたが……。
屋敷の一人息子であるワイアットは勉強嫌い。先生が来る時間になると、部屋から抜け出してしまう。今日は倉庫室の鍵を盗み、閉じ籠ってしまった。
夜には使用人たちの機嫌が収まるだろうと考えていたワイアットだったが、いつもは帰りが遅い父親がまだ夕刻だというのに戻ってきた。
事情を知った父親は倉庫室前に見張りを立てる。ワイアットが出てきた瞬間に捕まえて、説教をするつもりだ。
さて、出るに出られなくなったワイアットはどうする?
花弁12枚の薔薇はふたりだけの秘密の合図。
メイドのスズの部屋の前には時折、一輪の薔薇が置かれる。花弁が一部千切られたその花を合図に、スズは夜分遅くに部屋を抜け出してある人の元へ向かう。
彼女を待っているのは屋敷の一人娘、皆が口を揃えて『手が掛からない良い子』と評価するイトミナお嬢様だった。
もう少し、あと少し。それを何度も何度も繰り返して、震える足で必死に歩く。 公園に入って、奥の建物に近付いて、中に入る。手洗い場があって、男性用のトイレがあって、その奥に個室があって。それを見た瞬間、…
真っ赤な顔でふうふうと苦しそうに呼吸を繰り返している。様子を窺うために顔を覗き込むと、伏せていた瞼がゆっくりと持ち上がる。瞳は潤み、ぼんやりと焦点が合わない様子でこちらを見ていた。「ごめんね、起こし…
ベッドで横になっていると、端がぎしりと軋む。そちらを見ると、るりがベッドの傍らに腰掛けていた。「やーちゃん、デートしよう」 脈絡のない発言に一瞬固まる。そんな私とは裏腹に、彼はにこにこと楽しそうだ。…
※大スカ注意 足が地を踏むのに合わせて、石造りの床がかつかつと音を立てる。左右に鉄格子が並んだ通路を抜けて、無機質な階段を一番上まで進んでいく。それから硬く重い扉を押すと、ぎいと鈍い音がしてゆっくり…
【あらすじ】 アパート横には人ひとり通るのがやっとの細い路地がある。 最近その路地にゴミの不法投棄がされていると大家から相談を受けた。 自室の窓はその路地の丁度真上に位置にしている為、ここにカメラを仕…
※大スカ要素があります チャイムの音と共に室内の空気が動き出す。昼食後ということもあり、寝ていた奴が大半だったようで、終了と共に静かだった講義室内が段々と騒がしくなっていく。静かに吐いた溜息は喧噪…
前作 → 団栗結ぶ藤衣 眩しさに目を開けると、壁の隙間から日差しが差し込んでいた。 体を起こすと、鎖が音を立てて揺れる。固い首輪が肩に乗る感触に自分の状態を思い出した。寝る前と変わらず、首輪は鎖に…
チョークが黒板を引っ掻く音だけが静かな教室に響く。音に合わせて増えていく白い文字を書き写しながら、静かに息を吐く。ただ座っているだけなのに、どんどん息が上がっていく。激しくなっていく呼吸をそっと押さ…
コンビニのトイレに駆け込んでいく亜子ちゃんを見送って、ほんの少し羨ましく感じました。良いな、私も、おトイレ行きたいな。でも今日の私は魔法少女りぃむちゃん。魔法少女はおトイレに行かないのです。どこかの…
「あたしは魔法少女りぃむちゃんっ! 亜子ちゃんの願いを叶えにやってきたよっ!」「……何やってるの、多恵」「多恵じゃないですりぃむちゃんですっ!」 何の前置きもなく、突然人の部屋に飛び込んできたかと思う…
電信柱の根元、膝下程の高さの植え込み、青いポリバケツの陰。それらが順番に指差されて、私はその一つ一つに首を振る。「まったくワガママなわんこだね」 そう言って彼女は笑った。 彼女は私のご主人さま。私は…
前編は こちら ふう、と息を吐く音が聞こえた。「目を閉じて。三つ数えたら目を開けて。良いと言うまで声を出さない。良い?」 耳元でそっと囁かれる。突然の言葉が理解できず、私がぽかんと見上げていると、…
練習の成果もあって、お別れの挨拶も自然と言うことが出来ていた。軽く頭を下げて、去っていく背中を見送る。頭を上げると同時にため息が漏れた。 手に持ったグラスに口を付けて、喉の渇きを潤していると、また違…
外は強い風が吹き荒れ、只でさえ薄暗く不気味な森に不気味な音が響き渡る。お世辞にも良い造りとは言えないこの小屋も風に煽られ、ぎいぎいと嫌な音が室内を埋めていた。 眠りについてから、どれだけの時間が経…
力に任せて押し開けた扉の隙間から私は廊下へ飛び出した。縺れそうになる足を必死に引きずり、はしたなくも家の中を走る私の後ろで扉が大きな音を立てて閉まったのが聞こえたが、振り返る余裕は残されていなかった…
前編は こちら 車は進む。普段ならあっという間の距離なのに、やけに遠く感じる。いっそ降りて走った方が早いんじゃないか。そんな馬鹿なことも考える。 目は外に向けていたけれど、神経はすべて隣の梗花さん…
気の知れた友人たちとの飲み会を終えて、ぼちぼちと帰路に付く。会社の人との飲み会も楽しいけれど、友人との飲み会は楽しさが違う。 酒はずいぶん抜けて、足取りははっきりしていた。いつぞやは飲みすぎたけれど…
ビニール袋をひとつぶら下げて、玄関の重たい扉を開ける。本当はもうちょっと買うつもりだったけれど、途中から頭が全然回らなくて、とりあえず今日の夕食分だけ買うのがやっとだった。 スーパーを出ると少しだけ…
「ただいまー。買い物してきたよ」「おかえり、ありがとう」 扉の開く音と彼の声。それから、冷蔵庫の前でごそごそと片付ける気配。誰もいない静かな空間も集中できるけれど、こうして生活音が聞こえるのも悪くない…
※大スカ描写があります その日、彼はどこか居心地悪そうだった。元気がなく、顔色が悪い。どうかしたのかを聞こうとする前に、彼は口を開いた。「こんなこと寧々さんに言うのも変なんですけど」「うん、どうした…
女性 寧々(ねね)は偶然すれ違った男性 織仁(おりと)に自宅のトイレを貸す。彼に何か訳ありの雰囲気を感じる寧々だが、ある言葉を掛けて別れた。後日、二人は再会を果たす。寧々は織仁が男性に体を売っている場…
がたん、ごとん。もじもじ、そわそわ。揺れる電車と揺れる私。 あんまり動くとバレちゃう。でも、動いていないと辛くて。揺られながら、さり気なく足踏みを繰り返す。 ぴしゃりと閉まった扉の向こうで景色が流れ…