オレンジ色の約束

 震える指先で消しゴムを持ち上げ、ペンケースの中へ入れる。チャックを引くと一瞬引っかかって、ペンの先が飛び出してしまい、咄嗟に手で押さえました。短く息を繰り返しながら、何とかペンを押し込め、無理矢理チャックを閉めます。
 ペンケースはぽっこりと膨らんでいます。少し握ればチャックは壊れて、中の物が飛び出してしまいそう。私はペンケースを恐る恐る持ち上げ、静かに鞄に片付けました。

 もう少し、あとちょっと。乱れる呼吸をそっと落ち着けながら、顔を上げます。視線の先で、先生が書類を教卓に置いています。先生の黒い髪がさらりと揺れ、それに合わせて私の中心がどくりと脈打ちます。こぼれそうになった声を熱い息に変え、静かに吐き出しました。
 先生はゆっくりとした口調で連絡事項を述べていきます。時間の流れまでがゆっくりになったようでした。先生、もっと早く話せるでしょ。お願い、早くして。言葉は胸の中でぐるぐると渦巻いて、早く出せと刺激します。まだ駄目だと何度胸の中で唱えても、それより強い言葉が頭の中を塗りかえます。早く早くとせき立てる切ない衝動に、私はただ静かに堪え忍ぶしかありません。
 机の上に置いた鞄に、教科書もノートもペンケースも全て詰め込みました。ぱんぱんに膨らんだ鞄。触っただけで張り裂けそうで、ほんの少し気を抜いただけで溢れだしてしまいそう。まだ駄目だから。もう少しだから。勝手に動こうとする手を膝の上で堅く握りしめます。

 永遠にも思えた話は「それでは、さようなら」の一言を最後に終わりました。
 がたがたと椅子を引く音、ざわざわとした会話。周りの皆が席を立ち、一人、また一人と教室から出ていきます。
 もう少し、もう少し。去っていく人の背中を一つずつ数え、教室内を見回します。あと三人、あと二人、あと一人。
 最後の一人が教室を出て、がらがらと扉を閉めました。その瞬間、私は弾かれたように立ち上がりました。勢いで、がたっと椅子が大きな音を立てます。

 皆が出ていった教室に夕日が差し込みます。オレンジ色に染まった中、残った唯一の人に視線を送りますが、その人はこちらを見てくれません。椅子が大きな音を立てたのが聞こえているはずだし、私の存在にも気付いているはずなのに。
 意地悪、私の状態を誰よりもわかっているくせに。
「先生っ……」
 静かな教室に、私の震えた声が一瞬響きましたが、すぐに静かになりました。視線の先の人は教卓から顔を上げません。聞こえなかった訳がないのに。
「先生っ!」
 今度は少し大きな声で呼びました。
 先生は間を置いてから、ゆっくりと顔を上げました。眼鏡のレンズごしに、くりっとした二重の大きな目が私に向けられました。

 目があった瞬間、私は泣き出しそうになりました。お願い、早く、もう本当に駄目なんです。胸の中に浮かんだ言葉が一気に喉元まで押し寄せますが、上手く音にすることができません。
 何も言えない私に、先生はただ無表情に視線を送るだけです。どうしたの?とでも言いたげな視線に、言葉が出口へ殺到します。
 何か言おうと口を開いた瞬間、体が震えました。考えるより先に、手が勝手にそこを押さえてしまってました。スカートの内側で、“かさっ”と、そこからはふさわしくない音がしました。

「先生、お願いします、私、もう駄目なんです……!」
 スカートの上からその部分を押さえたはしたない格好で、私はただ訴えました。もうなりふり構っていられませんでした。
「もう駄目?」
 先生は口元でそっと笑い、私の言葉を復唱します。私はただ頭を縦に振って返事をしました。うまく出てこない言葉の代わりに、熱い息だけが不規則に荒く口から零れます。
 私の様子に、先生は満足げな笑顔を浮かべました。
「仕方ないわね。こっちにいらっしゃい」
 スカートの中心を強く押さえたまま、震える足で一歩ずつ教卓の向こう側にいる先生に近付きます。足を踏み出す度、お腹の中で水音が鳴っている気がしました。
 ひょこひょこと教卓の横に近付くと、先生は体をこちらへ向けました。先生の左側に教卓、右側に黒板。そして先生の向こう側には閉められた扉が見えます。
「お願いです、私、もう、本当に駄目なんです……!」
 震える唇で、浮かぶ言葉をただ音にしていきます。先生は大きな瞳で私をただただ見つめ、そして笑いました。
「私、ちゃんと約束守ってます、先生の言うとおりにしてます、だからお願いです、もう、私っ……」
「じゃあ、約束守っている証拠、先生に見せてくれる?」
「こ、ここで、ですか?」
「うん。ここで。ちゃんと約束守っているか、先生に見せてごらん?」
「でも、誰か来たらっ……」
「放課後だし大丈夫よ。それとも、本当は約束守っていないから、今は見せられないのかな?」
「ち、違いますっ。私、ちゃんと約束守ってます……!」
 先ほど連絡事項を述べていたときのように、先生はゆっくりと話します。一言一言をしっかりと理解させる口調で紡がれた言葉は、胸の中でぐちゃぐちゃと混ざる言葉の上にはっきりした色を持って乗っかります。

 スカートを押さえていた手を恐る恐る離して、お尻が引けてしまうのを何とか耐え、まっすぐ立ちました。先生はただ真っ直ぐに私を見ています。本当に、ここで? 目で訴え掛けると、先生は言葉もなく頷きます。
 指が震えます。気を抜くと、手が勝手にそこを押さえてしまいそう。そうしている間にも、そこはきゅんきゅんと切ない衝動を与え続け、じっとしていられず、私は小さく足踏みをしてしまいます。
「ほら、いい子だから先生に見せてごらん?」
 先生の声が私を動かします。震える指先でスカートをつまみ、そのままの状態でもう一度先生を見ます。淡い桃色の唇がゆるりと弧を描いていました。さあ、見せてごらん。先生は何も言っていないのに、確かに私にはその言葉が聞こえました。
 スカートをゆっくりと持ち上げていきます。ごちゃごちゃの頭に恥ずかしさまでが混ざり始め、泣き出してしまいそうでした。

 スカートが持ち上げられるにつれ、隠されていた部分が露わになっていきます。膝、太股、そして、その上の――。
 腰の上までしっかりとスカートを持ち上げた状態で、私は止まりました。先生の丸い瞳がしっかりとそこを見ています。消えてしまいたいほどの羞恥に、いっそのこと気を失ってしまいたいと思いました。でも、頭も心も、手も足もお腹も、ありとあらゆる感覚は冴え渡り、先生の視線を痛いほどに拾い上げます。
 先生の視線は下から上へ、蛇のように私の体を這い上がります。白い上履き、紺色のハイソックス、膝小僧、太もも、そしてその上。私の大切な部分を守っている真っ白な紙製のそれを視界に捉えると、先生は目を細めて笑いました。
「偉い偉い、ちゃんと約束守ってるね」
 ぞくり、と全身が震えました。ああ、駄目。押さえたくなるのを必死に抑え、切ない衝動を少しでも和らげようと太ももをすり合わせます。それに伴い、かさかさと紙の擦れる音がしました。
「ふふ、赤ちゃんでもないのに、おむつ履いて授業受けてたんだ?」
 うまく声が出ず、私は頷いて返事をします。先生はこちらへ近付くと、私の目の前にしゃがみました。そして、長い指先を私の方へ伸ばし、おむつの上から私のお腹を撫でました。
 親指以外の指先で、お臍のあたりから下へ向かって、お腹をひっかくように撫でられ、私は思わず声を漏らしてしまいました。いっぱいいっぱいに詰め込まれた水分が先生の指に刺激されて、暴れ回ります。真っ直ぐ立っていることが出来ず、反射的に腰を引きました。
 下へ向かって降りた指先は更に下へ向かい、私の一番敏感な部分をおむつの上からなぞります。じくじくとした切ない衝動を煽るような指先に、じゅ、と一瞬出口が熱くなりました。
「ああ、あ、だめです、お願い、先生、そんなことしたら、」
「ふふ、どうなっちゃうのかな?」
 先生は触れていた手を離すと、下から私を見上げます。今はもう触れられていないのに、先生に煽られた衝動はどんどん強さを増していきます。

 あ、あ、駄目。反射的にスカートから手を離して、出口をぎゅうと押さえてしまいました。ぎゅ、ぎゅ、と両手で圧迫しても、全然収まりません。駄目、駄目、ああ、もう。
「先生、お願いします、もう駄目なの、もう、本当に、私っ……」
「だから、何が駄目なのかな? ちゃんと、そのお口で言ってごらん?」
 暑くて、頭がぐちゃぐちゃで、もう自分が何を言っているのかわかりません。ゆるりと笑う先生の唇をただぼんやりと眺めながら、私は浮かぶ言葉をただ音にします。
「駄目、もう我慢できないの、でちゃう、でちゃう、」
「“でちゃう”?」
「もうでちゃう、我慢できない、でちゃう、でちゃう、先生、私、もう我慢できないっ……」
 じゅ、とまた出口が熱くなります。押さえて我慢しているのに。
「出ちゃう、出ちゃう、おしっこ、もう出ちゃう……!」
 先生はわざとらしく目を丸くしました。嘘つき、意地悪。わかっていたくせに。ずっとずっと前から知っていたくせに。
「それは大変。じゃあ、早くトイレに行っておいで?」
 私はもう動くことが出来ません。ぐしゃぐしゃに握られたスカートの奥で、出口が熱くなります。じゅう、と熱い雫が零れだしてしまいます。
 もう、本当に駄目。もう我慢できない。もう、トイレまでなんて、絶対に間に合わない。もう出ちゃう。おしっこ、もう我慢できない。
「どうしたの? 早く行かないと間に合わなくなるよ?」
 動き出さない私に、先生はそんなことを言います。本当に意地悪です。全部わかっているのに、私が言わないと何一つわからないといったふりをするのです。
 私のお願いの内容、先生にはとっくにわかっているはずなのに。
「先生、お願い、私、もうだめ、本当にだめ、もう我慢できないんですっ、出ちゃうの、」
「だから、トイレに行っておいでって言ってるでしょ?」
「もうだめなの、だめ、私、もう我慢できない、トイレまでなんて行けない、もうおしっこでちゃうっ……」
 じっとしていることが出来ず、お尻をつきだして、出口を両手でぎゅうぎゅうと押さえながら、私はただ先生に自分の状況を伝えることしかできません。

 体中が熱い。頭も、目も、手も、足も、出口も。火が付いたかのようにじりじりと熱い。じゅ、じゅ、と勝手に溢れてしまいます。我慢してるのに。出ちゃう、もう我慢できない、おしっこ出ちゃう。
「あらあら。我慢できないなら、どうしようか」
「あ、あ、だめ、先生、おしっこ、おしっこさせてくださいっ……! もうだめ、我慢できないの、」
 胸の奥底にずっと沈んでいたお願いが口から飛び出してしまいました。先生はそれを聞いて、にんまりと笑いました。
「ふふ、ここでするの? トイレじゃなくて、いつも授業を受けている教室で」
 ずっと抱えていた私のお願いを、先生はしっかりと確認していきます。
 じゅ、じゅ、と出口が熱くなります。まだ駄目だと頭では思うのに、体はもう無理だと我が儘を言います。出ちゃう、出ちゃう、もう駄目、おしっこ出ちゃう。
「お願いです、もう、もう、出ちゃうのっ……、」
「教室でおむつにおしっこしちゃうなんて、赤ちゃんと一緒だね」
 もう、本当に限界でした。じゅ、じゅわ、と出口が断続的に熱くなります。出ちゃう、出ちゃう。我慢しているのに、止まりません。出口がきゅんきゅんと切なくむずがゆくなり、お腹にいっぱいに溜まったおしっこは出口を強く押します。
 ぎゅうと押さえても、体を丸めても、足踏みを繰り返しても、もう収まりません。じゅう、とまた溢れます。もうお腹には何も入りません。いっぱいいっぱいに膨れて、その中には熱いおしっこがちゃぷちゃぷと音を立てています。

「もう駄目、お願い、でちゃうっ……」
「仕方ないわね。我慢できない赤ちゃんは、教室でおむつにおしっこしなさい」
「違う、私、赤ちゃんじゃないっ……」
「赤ちゃんじゃないなら、トイレまで我慢しないと駄目でしょ?」
「違うの、や、だめ、もうだめ、や、あ、ああああっ、」
 じゅわっと出口が一気に熱くなりました。断続的だった雫は水流となり、一気に吹き出します。強く出口を押さえますが、止まりません。
 お腹にたっぷり溜められていた熱いおしっこは、おむつの内部で渦を巻き、吸い込まれていきます。出口に、添えられている手に、温かさを感じました。
「あらあら」
 しゅー、と水音が私の中で響いています。熱くて、いっぱい出ています。気持ち良い。足ががくがくします。力が上手く入らなくて、このまま、しゃがみ込んでしまいそうです。私、ちゃんと立てているのでしょうか。
 先生はただ、私を見ています。さっきまでしゃがんでいたのに、いつの間にか立ち上がって、私を見下ろしています。前かがみのまま先生を見上げると、薄い桃色の唇を赤い舌がべろりと舐めていました。

 まだ出ちゃう。ずっしりとおむつが重くなっていきます。もっと重くなるのでしょうか。
 もし、万が一、溢れちゃったら。不安が頭をよぎり、先生を見上げます。視線がぶつかり、先生が口を開いた瞬間でした。

 先生の背後で、がらっと大きな音がして、扉が開かれました。驚きでびくっと体が震えます。先生も驚いたようで、扉の方を振り向いていました。
 教室に入ってきたのは、クラスメイトの女子でした。あまり話したことのない、明るい雰囲気の子です。彼女は私と先生を見て、恥ずかしそうにはにかみました。
「どうしたの?」
「忘れ物しちゃって」
 先生の質問に、彼女はへへ、と笑いながら、教室の後ろの方へ歩いていきます。
 ばく、ばくと自分の心臓が大きく高鳴ります。我慢しないとと思うのに、体は全然言うことを聞いてくれなくて、おしっこが止まりません。しゅーっと静かな水音が私の中で響いています。
 聞こえたらどうしよう。ばれたらどうしよう。そう思うのに、おしっこは全然止まらなくて。私はただ立ち尽くしたまま、静かにおしっこを続けているのです。

 彼女は後ろから二番目、中央よりやや扉よりの席で、机の中に手を入れていました。数冊の教科書を手探りで取り出すと、そのうちの一冊を鞄に入れて、残りは再び机の中に戻します。
「こらこら、全部持って帰りなさい」
「だって重いんだもん」
 やんちゃな笑顔を見せて、彼女は椅子を戻します。しゅー、しゅるしゅると水音で、頭の中がいっぱいです。お願い、気付かないで、このまま教室を出ていって。

 鞄を肩に掛け直し、扉へ向かう彼女の後ろの姿に、内心、安堵の息を漏らした時でした。
 スカートの中、太股の内側に何かが伝うのを感じました。思わず体が鉛のように固まりました。がちがちになった体の中心で、そこだけは熱を持ち、お腹に溜まったおしっこをちょろちょろと排出します。
 先程までたっぷりとおしっこを吸い込んだおむつは足の間でずっしりと主張しています。そして、温かい液体が足の間を伝うのを感じました。
 溢れてる。どうにかしないといけないのに、体はがちがちに固まって動きません。頭の中が真っ白です。きーんと耳鳴りがして、先生と彼女の会話が何も聞こえません。ただただ、太ももに伝う熱いおしっこと、しゅるしゅるという水音だけを感じます。
 駄目、おしっこ止まらない、ばれちゃう、どうしよう、どうしよう、どうしよう――。

 温かい手が頭に乗せられ、私ははっと我に返りました。夕日が差し込み、オレンジ色に染められた教室で、先生が私の頭を撫でています。並んだ机の方を見ても、もうそこには誰もいませんでした。
 すっきりとしたお腹とは裏腹に、両足の間にずっしりと重い感触がありました。そして、太ももの内側が濡れ、靴下と上履きがぐっしょりと濡れています。下を見ると、小さな水たまりが広がっていました。
 やっちゃった。出ちゃった。溢れちゃった。遠くなっていた感覚が戻るにつれ、胸の奥から何かが込み上げます。
「先生、出ちゃった」
「出ちゃったね。たくさん我慢してたね、えらいえらい」
「おむつ、ぐちょぐちょで、気持ち悪いです」
「いっぱい出たもんね。着替え、一人で出来る?」
 首を振ると、先生は「あらあら」と楽しそうに笑いました。

 オレンジ色の教室で、先生は机を幾つかくっつけると、そこに横になるように言いました。歩くと、上履きの中でぐちゅぐちゅと湿った音がします。気持ちが悪い。
 並べられた机に座ると、濡れたおむつがお尻に潰され、ぐちゅっと嫌な感触がしました。
 先生は教卓の中から鞄を取り出すと、私のそばに置きました。
「はい、横になって」
「大丈夫? 誰も来ない?」
「誰も来ないから大丈夫。先生を信じて。
 ほら、気持ち悪いから早く着替えないと。横になってごらん」
 言われるがまま硬い机に寝転ぶと、先生は私のスカートを捲りました。
「ふふ、たくさん出たね」
 べりべりとテープを外す音。先生の手で、私の大切な部分があらわになっていきます。恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。顔を背けると、窓の外がオレンジ色で眩しくて、目が眩みました。
 視界が眩み、他の感覚が敏感になりました。背中に当たる硬い机。そして、先生の手で露わにされてしまった私の大切な場所。普段、授業を受けている教室で、私は先生の手で大切な場所を曝け出しているのです。恥ずかしくて、消えてしまいたくなりました。

 がさがさと音がして、眩んだ視界を反対の方へ向けました。先生は鞄から白くて大きなタオルを取り出すと、そっと私の股間を拭います。
 布越しに先生の手を感じ、ぞくりと体が震えました。くすぐったいような、むずがゆいような感触に、耐えるために自分のスカートを握ります。それでもじっとしていられなくて、つい体を捩ります。
「こら、じっとして」
「だってっ……」
 くすぐったい、と言おうとしたとき、体が大きく震えました。そして、先程までさんざん感じていた感触が蘇ってきます。やだ、なんで。気のせいだと思ったのに、それは私の中でしっかりと主張し始めます。どうしよう。
「せ、先生っ……」
「どうしたの?」
 先生は手を休めません。タオルでそこを拭われる度、私は切ない衝動に身を捩ります。
「だ、駄目、先生、私……」
「言ってごらん?」
「あの、お、おしっこ、出ちゃいそうです」
「あらあら。あんなにしちゃったのに、まだおしっこ出ちゃうの?」
「だって急にっ……」
「ふふ、力が抜けたのかな。
 良いよ、こうやって押さえていてあげるから、そのまましてごらん?」
 先程までのおむつのように、ふわふわのタオルが私の部分を覆います。本当に良いの? 先生の表情を窺うと、先生は目を細めて柔らかく笑います。
 恐る恐る力を抜くと、しゅるしゅるとおしっこが出ました。気持ちよさに思わず吐息が零れました。出てる、タオルにしゅーって吸い込まれているのがわかります。
「あぁ、出てるっ……」
「凄い凄い、いっぱい出てるね。タオルで吸い切れるかな?」
「止まらない、です……」
「よしよし。全部出しちゃおうね」
 先程おむつから溢れさせるほどたくさん出したのに、全然止まりません。凄く気持ちよくて、そっと目を伏せます。しゅるしゅると自分の中に響く水音をただただ聞いていました。

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初出:2016年6月13日(pixiv) 掲載:2022年7月30日

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成人済の時々物書きです。 スカ、女攻め萌え。BLよりはNLやGLが好きです。
18歳以上ですか? ここから先は、成人向けの特殊な趣向の小説(女の子、男の子のおもらし等)を掲載しています。