甘いつながりは緩めない

 聞いていたとおり遅めに帰宅した寧々さんは、いつもよりふわふわしていた。  ルームウェアに着替えたかと思うと、手招きして俺を呼ぶ。彼女の脱ぎ捨てた服を洗濯機に運んでからそばに行くと、彼女は隣をぽんぽん…

Club Satisfy 6

 ホテルまではこんなに時間が掛かっただろうか。後部座席でじっと座りながら窓の外を眺める。じりじり込み上げる尿意に体が震え、衝動を堪えるために両足をぎゅっと寄せた。  用を足さずに家を出ることにも慣れて…

Club Satisfy 5

 じっとしているつもりでも、自然と膝が揺れる。へその下でどんどん増す重みを意識せずにはいられない。 「もう良い?」 「まだ駄目だよ」  そう言われてしまうと、それ以上は何も言えなくて、俺はただソファに…

Club Satisfy 4

 周りの話をぼんやり聞きながら、手元のグラスを傾ける。積極的に会話に入らずとも、久しぶりの飲み会はその雰囲気の中にいるだけでも楽しかった。 「先輩、空っすね。次、何飲みます?」 「あー、じゃあ同じので…

寄って繋いで心ゆるび

 右を見ても左を見ても人だらけ。老若男女、本当に様々で、よくこれだけ集まったなと思った。  人混みは苦手だ。ここにいる人が全員、俺に視線を向けているように感じてしまって、どうしても息が詰まってくる。 …

念のためでもご用心

 普段と違う感覚は安心の反面、不安も感じる。  これだけ厚みがあると、服の上からでもわかるんじゃないか。動いた時に紙の擦れる音がするのも、聞こえるのではないかと気が気でない。  椅子に座ったまま、そっ…

115秒のひめごと

 何故、突然あの夢を見たのかわかりません。昔懐かしいあの光景。自分では完全に忘れていたと思っていたけれど、それは確かに私の中に焼き付いていたようでした。  一度思い出してからというものの、それはひりひ…

団栗結ぶ藤衣

 くききき、くききき。妙な声が聞こえる。低いが男ではなく、少し掠れた女の声だった。  自分が眠っていたことに気付き、目を開けた。まず最初にぼろぼろの木の屋根が目に入る。隙間が空いて、その向こうに青い空…

可愛いあなたは雨に笑う

 先輩の隣に座る勇気はないけれど、出来るだけ近くに座りたい。そう思った結果が何故か真正面の席になっていた。  机を挟んで向かい側にいるその人をさり気なく見る。正面だからさり気なくもない気もがするけれど…

No.DRinK 短編集その1【サンプル】

2019年5月3日 し~むす!19(都産祭2019にて開催)志月さら様(id=10760442)のサークル『アクアマリンと薔薇』(し-25)にて委託させていただきました。 BOOTHにてダウンロード販…

夜の意地悪にご用心

 物音に目が覚める。背後でごそごそと彼が寝返りを打っていて、その振動にだんだんと意識がはっきりしていく。  眠れないのかな。目を閉じたまま様子を伺うと、寝息には程遠い、荒い呼吸が聞こえた。必死に押し殺…

Club Satisfy 3 後編

 食事を終えると、なぎささんは言った。 「ユウくん、今日は遅くなっても大丈夫?」 「あ、はい、大丈夫ですけど」 「よかったら、ホテルに戻ってゆっくり飲むのはどうかなと思って」  良いですよと二つ返事を…

Club Satisfy 3 前編

 彼女は確かにまた呼んでくれると言った。会いたいと言ってくれたし、俺も会いたいと思った。それなのに連絡はなく、もう2週間が経つ。  今日こそ、連絡があるだろうと待っているのに、電話は掛かってこない。何…

子供じゃないからご用心

 僕はとても緊張していた。今まで誰かの家に行く機会もあまり無かった上に、ここは彼女が日常を過ごしている部屋なのだと思うと、何をどうしていいのかわからない。きょろきょろ見回すのも失礼だし、ごそごそ動いて…

暗い夜更けはご用心 後編

 帰りの夜行バスで空いている座席を探していると、こちらを見ている存在に気付く。  それは間違いなくあの彼だった。夜遅く、暗い旅館でした経験はとても人には言えないが、忘れられもしない。  ペットボトルに…

暗い夜更けはご用心 前編

 いつもと違う天井に一瞬思考が止まったが、すぐに今が旅先だと思い出した。  夕食に舌鼓を打ち、お風呂で汗を流したところまでははっきりと思い出せるが、その後が曖昧だった。おそらく部屋に戻った後、いつのま…

袖を振り合う雪代水

 空港から駅までバスで約一時間。普段は電車に乗ることが多いので、バスに乗るのはなんだか緊張しました。そして、バスは電車より狭いからか、このスペースに座り続けることを想像すると少しだけ憂鬱になりました。…

夜を濡らす雪の玉水

「ゆうちゃん、大丈夫?」 「う、うん、だいじょぶっ。ちゆちゃんは?」 「うん、大丈夫」  隣に座るゆうちゃんは電車に乗り込んだ時から、すでに落ち着きがありませんでした。その様子を見ている私の方が不安に…

卯の花色はお見通し

 レストランに入ると、涼太郎さんは私に席を取っておいてと言いました。お昼まであと少しという時間帯、テーブルは大半が埋まっていましたが、私は幸運にも二人がけのテーブルを見つけることが出来ました。そこに座…

先生、おしっこっ!田舎編 後編

 湯船のお湯を抜いている間、洗い場の床をスポンジで擦っていると、しょろしょろと控えめな水音が聞こえた。振り向くと、結子が蛇口の下で何やらこそこそしている。静かに後ろから近づき、手元を覗き見ると、洗面器…

先生、おしっこっ!田舎編 中編

 てくてく歩いて、あっという間に鳥居の前にたどり着いた。そう言えば、帰りに神社に寄りたいと言っていた。流石に下着を履いていない状態では、参拝している余裕はないだろう。結子、と声を掛けようとすると、くい…

先生、おしっこっ!田舎編 前編

 ナビを頼りに車を走らせると、周りの風景が過去の記憶と徐々に重なっていく。ここに来るのは何年ぶりだろうか。  しばらく連絡を取っていなかった母から突然電話がかかってきたのは数日前のこと。近況を窺う世間…

公園での邂逅

 こんなに切羽詰った状況になったのは何年ぶりだろうか。せかせかと足を進めながら、頭の中にあるのは尿意だけだった。バイト中にじわじわと膨らみ続けた尿意は今は破裂しそうな程の大きさになっている。本当だった…

Club Satisfy 2

 あの日貰った多額のチップは手を付けずに、机の上に無造作に置かれている。使わないなら使わないでしまい込めばいいとは思うけれど、目に付くところにそのまま置いておきたかった。  俺の中で、この封筒があるこ…

Club Satisfy

 日も傾き始め、夕食には何を食べようかなんて考え始めた頃、俺のスマホがピロピロと鳴り出した。手にとって画面を確認すると、電話番号の上にはアルファベットのAの一文字。にやりと自然に上がった口角を元に戻し…

先生、おしっこっ! 後編

 がしゃん、と音がして、気付くと地面に横になっていました。状況が飲み込めない中、まず感じたのはおしっこでした。うあ、出ちゃう。ぐーっとおしっこが出口に押し詰めるのを感じて、慌てて出口をぎゅうと閉めまし…

先生、おしっこっ! 中編

 4時間目終了のチャイム。運動場ではハードルの片付け。  そろそろ来るんじゃないかと思ったその時、コンコンと窓がノックされた。予想通りだった。  窓の外には赤いカチューシャ、黒いセミロング。先週、先々…

先生、おしっこっ! 前編

 チャイムが鳴る。4時間目終了の合図だ。  ここ、保健室は1階にあり、運動場に面しているため、窓からは運動場の様子がよく見える。運動場では女子生徒達が使っていたハードルを片付けていた。ここに誰も来なか…

18歳以上ですか? ここから先は、成人向けの特殊な趣向の小説(女の子、男の子のおもらし等)を掲載しています。