袖を振り合う雪代水

 空港から駅までバスで約一時間。普段は電車に乗ることが多いので、バスに乗るのはなんだか緊張しました。そして、バスは電車より狭いからか、このスペースに座り続けることを想像すると少しだけ憂鬱になりました。
 涼太郎さんにバスに乗ったことを伝えるメッセージを送りましたが、返事はありません。運転中なのかもしれません。
 スマホを鞄に入れ、窓の外を見ていると、だんだんと車内に人が増えていきます。空いていた隣の席にも女の人が座ったので、何となく居住まいを正します。
 少しすると扉が閉まり、バスがゆっくりと走り出しました。もう一度スマホを見ましたが、やはり返信はありません。
 窓の外を眺めて、意識を逸らすように目を閉じ、車の揺れに身を任せました。

 眠っているような起きているようなふわふわと中途半端な意識を漂っていると、ぶるっと体が震えました。
 バスの車内は冷房が良く効いていて、体がだんだんと冷えていきます。肌寒いですが、羽織る物はありません。寒さを和らげようと両手で肌を擦ってみましたが、あまり効果はありません。
 早く着かないかなと目を開けて窓の外を見ましたが、周りは車だらけで、バスは非常にゆっくりとした速度です。時計を見ましたが、到着予定時刻まではまだまだ長そうでした。

 もう一度目を閉じて眠ろうとしましたが、なかなか眠くなりません。それどころか意識はぴんと張り詰めていて、目が冴えていきます。
 意識が張り詰める原因には少し前から気付いていました。膝まで伸びたスカートの下で、ストッキング越しに太ももをそっと擦り合わせます。
 早く着かないかな。冷えた体を擦りながら、バスの歩みを急かします。けれどそんな気持ちとは裏腹に、バスは更に速度を落としていきます。かろうじて動いてはいるものの、その歩みはとてもゆっくりでした。

 バスに乗ってから一時間が経ちましたが、駅にはまだついていません。渋滞により到着が遅れている旨を謝るアナウンスが流れます。窓の外の景色は完全に止まっていました。
 どうしよう。バスの中を見回りましたが、当然、個室らしき場所はありません。冷房に冷やされた体はぞくぞくして、時折ぶるっと震えます。
 おトイレに行きたい。少し前から感じていた尿意を意識せずにはいられません。考えまいとすればするほど考えてしまいました。バスに乗る前に飲み物なんて飲むんじゃなかった。後悔したところで、飲み込んだものが消えるはずがなく、それはお腹にしっかりと溜まっていました。頭を伏せて、内側からじわじわと込み上げてくる欲求を耐え忍びます。

 あとどれくらい掛かるだろう。十五分かな、三十分かな。それくらいで着くよね。大丈夫だよね。
 すぐ隣には人が座っています。わかっているのに、ぎゅうと太ももを寄せて、時々もぞもぞと擦り合わせてしまいます。そうしていないと気を紛らわせなくなっていました。
 ああ、はやく、はやく。動かない窓の外を見ていたくなくて、目を閉じます。お腹の下の方がずっしりと重くて、服の上から優しく撫でます。今、出来るのは、こうしてゴール地点までただただ耐え忍ぶことだけでした。

 あれから更に一時間。バスはゆっくりと動いてはいましたが、まだ駅は見えません。
 どうしよう、どうしよう、どうしよう……! 目を閉じて、じっと椅子に座っている状態でしたが、心の中はもう落ち着いていられません。冷えた体の中心に、熱いおしっこが溜まっているのがわかります。
 おトイレ、おトイレ行きたい、おしっこしたい。頭の中はおトイレのことでいっぱいで、考えないことなんて最早無理です。

 気を紛らわせようとスマホを取り出すと、メッセージが届いていました。『着いた』と用件だけを簡潔に伝える涼太郎さんのメッセージに、震える手で、渋滞でバスが遅れている旨を送ります。すぐに『わかった』という言葉だけが返ってきました。
 涼太郎さんは空港まで迎えに来てくれると言ったのに、そんなことは申し訳ないと断ったのは私でした。彼が、それならせめて駅までは迎えに行くと言ってくれたのは、私が遠慮から断ったのを察してのことだったのかもしれません。
 こんなことなら断るのではなかった。駅で待ち合わせるのではなくて、空港まで来てもらうんだった。そうすればこんな事にはならなかったのに。
 よく考えれば、涼太郎さんの車に乗っていても、結果は変わらなかったことでしょう。どの車に乗っていても渋滞には巻き込まれていたことは変わりないのに、今の私はバスに乗ったことを後悔していました。ここが涼太郎さんの車だったら、隣にいるのが涼太郎さんだったら助けてもらえる、何故かそう思っていました。

 おトイレ、おトイレ、おトイレ。もうそれしか考えられません。おトイレ行きたい、おしっこしたい。スカートの中で、両足が震えます。両足の付け根で、ひくひくとおしっこの出口が震えます。
 ああ、だめ、おしっこしたい、おしっこ、おしっこっ……! 込み上げる衝動に耐えきれず、スカートの上からできる限りさり気なく、それでいてぎゅうっとそこを押さえていました。
 バスはゆっくりとしか動いてくれません。お願い、はやく、そうじゃないと、おしっこ、我慢できなくなっちゃう……! くつくつ湧き上がるじれったい衝動に、私は少しでも早い到着を祈りながら、身を固くして耐え忍んでいました。

 まだバスは駅に付きません。今がどのあたりかを確認することも、私にはもうできません。
 おしっこ、おしっこでちゃう、はやく、おしっこ、おしっこっ……! もう余裕なんてありません。指先が勝手に動き、スカート越しにおしっこの出口を押さえます。はしたない、みっともないと指を離そうとしますが、その瞬間、一気におしっこが押し寄せて、それを留めるためにまた押さえてしまいます。
 だめ、おしっこ、おしっこ、だめ、でも、でも。いっそ泣き出してしまいたい程、頭の中はぐちゃぐちゃでした。

 だめ、こんなところで、絶対だめなのに。でも、おしっこ、もう、がまんなんて。我慢を続けたおしっこの出口はじんじんして、時折、じわっと熱く濡れます。ああ、だめ、でちゃう、おしっこでちゃう、だめ、でも、でも、だめ、だめ、だめだめだめ。
 おしっこしたい、でもできない。胸が詰まったように息が上手くできません。頭がぼーっして、視界が歪みます。バスはまだ駅に付きません。
 ああ、おしっこ、でちゃう、おしっこしたい、おしっこおしっこおしっこっ、おねがい、だれか、たすけて。

 浮かぶのはあの人だけです。涼太郎さん、助けて。いつぞやの飲み会帰りのことを思い出します。
 また、私、間に合わないのかな。あの時はおトイレまでは行けたので、誰にも見られませんでした。でも、ここは違います。周りに人はいる。椅子を汚してしまう。

 だめ、でも、もう、ほんとに、おしっこしたくて、でちゃいそうで、がまんできなくて。指先がじわっとまた熱く濡れます。ああ、もう、もう、ほんとに、わたし、わたしっ……!
 荒れ狂う波と戦いながら、俯いて膝を眺めていると、肩をそっと叩かれました。突然のことに、飛び上がりそうなほど驚き、じゅわ、と指先が濡れました。
 がちがちの体を動かし、そっとその方向を見ると、隣の席のお姉さんがこちらを見ていました。

 スーツを着た、カッコいい感じのお姉さんは、しー、と指を立てて自分の口元に当てると、スマホの画面をこちらに見せました。
『大丈夫? もしかして、おトイレ?』
 その言葉に、見栄を張る余裕なんてどこにもありませんでした。誰でもいいから助けてほしい。切羽詰まった私は、取り繕うこともせずに、頷いて返事をします。
 お姉さんは私にひとつ頷くと、自分の鞄を開けながら体をこちらに向けました。反対側の座席の人から私を隠してくれているのだと気付いたのは後のことです。

 その状態で、お姉さんの鞄が私の方に差し出されました。黒いビジネスバッグの中で、目についたのは真っ白な何かの塊でした。意図を理解できずに固まる私に、再びスマホの画面が差し出されます。
『おむつ 下着の上から履いて、おしっこしちゃおう』
 その言葉に驚いてお姉さんの方を見ます。お姉さんはまっすぐにこちらを見ていました。不安そうな、心配するような感じの視線でした。

 おむつ、に、なんて、そんなの。躊躇いの気持ちが一瞬だけ浮かびましたが、すぐにかき消されました。
 ぞくぞくと頭のてっぺんから足のつま先まで悪寒が駆け抜け、膀胱を揺らします。限界いっぱいまで溜まったおしっこは大きく波打ち、じわりと出口から溢れます。
 今にも一気に溢れそうなおしっこに、私は突き動かされたようにおむつを手に取っていました。

 無我夢中で、おむつを足元へ下し、靴のまま両足を潜らせます。下着もストッキングも脱ぐ余裕はありませんでした。
 少し腰を浮かせて、下着を履くときのようにお尻の下へ潜らせます。お尻を椅子に付けると、はごわごわとした厚みに覆われていて、決して心地よくはありませんでした。けれど、その厚みが安心の証拠なのだと思うと、張り詰めていた意識がほんの少し緩みます。
 同時に、ぶじゅう、とおしっこが一瞬噴き出しました。今までとは比べ物にならない程、下着が濡れます。
 あ、あ、おしっこ、で、ちゃう。限界の体はひとりでに震えていました。こんなところでという思いと、もう我慢できないという叫びが合わさり、頭の中はぐちゃぐちゃです。
 どうすることも出来なくて、視線だけをお姉さんに向けると、お姉さんはスマホを耳に当てて、何かを誰かと話していました。
 荒くなる呼吸に合わせて、おしっこが、ぶじゅ、じゅ、と溢れます。けれど体はがちがちで、上手く力が抜けません。おしっこ、すごく、ものすごくしたい、でも、こんなの、誰か、ばれたら、ああ、でも、でも、おしっこ、おしっこが、もうっ……。

 緊張と冷房で悴んた私の右手を、お姉さんの手がそっと握ります。お姉さんは変わらず誰かと電話で話していましたが、視線だけはこちらに向いていました。縋るようにお姉さんの手を握りしめました。
 大丈夫だよ、そんな声が聞こえた気がしました。体から少しだけ力が抜けて、我慢の糸がぷつっと切れたのを感じました。

 じゅうう、とおしっこが出ていました。熱いおしっこが下着の中で渦巻いているのがわかります。
 あ、あ、おしっこ、でてる。物凄い勢いでした。我慢に我慢を重ねたおしっこはとても気持ちが良くて、目の前が真っ白です。何も見えず何も聞こえず、自分がどこにいるかもわからない、ただただおしっこの気持ち良さだけを感じます。

 じゅうー、と太い水音が聞こえます。それが私の中で響いているのではなく、確かに耳から聞こえる音だと気付いたとき、我に返ります。
 ここはバスの中で、前にも後ろにも人がいて、それなのに私はおしっこしてる。それはすごい勢いで、スカートの中でくぐもった水音を響かせます。あ、あ、どうしよう、どうしよう。そう思っても、体は言うことを聞かず、おしっこは止まりません。
 電話で誰かと話すお姉さんの声に対するBGMのように私のおしっこの水音が鳴っていました。
 早く終わってと思えば思うほど、おしっこは止まりません。恥ずかしくて、消えてしまいたいとさえ思いましたが、私は座ったまま、最後の一滴までおしっこをし続けることしか出来ませんでした。

 水音が治まり、おしっこも治まっても、顔を上げることが出来ませんでした。おしっこ、我慢できずに、ここでしてしまいました。周りの人に知られたでしょうか。あの子、おしっこ我慢できなかったんだ。そう思われているでしょうか。恥ずかしくて、居た堪れなくて、泣き出したくなりました。
 そうしていると、再び肩が叩かれます。そっと顔を上げると、お姉さんがスマホ画面をこちらに向けました。
『大丈夫だよ よく頑張ったね』
 その一言に、溜まっていた涙が頬を伝います。お姉さんは自分の鞄からハンカチを出すと、私に握らせました。
 見つめる私に、お姉さんは頷きます。借りたハンカチで涙を拭っていると、お姉さんは優しくこちらを見ていました。

+++

 バスが駅に着いたのはそれから十五分程後のことです。あと十五分すら我慢できなかった自分が情けなく感じましたが、何を言ったって後の祭りです。スカートの中でぐっしょりと濡れた下着は肌に張り付き、ストッキングはおしっこが伝ったのか太もものあたりまで濡れている気がします。そして何より濡れて重く、そして固くなったおむつが気持ち悪くて、早く着替えたい思いでいっぱいでした。

 私とお姉さんは一番最後にバスを降り、キャリーバッグを受け取りました。特に何かを言われたわけではありませんが、居たたまれず、すぐにその場を離れました。
 建物の中に入ると、なんとなく足を止めました。お姉さんは大きなキャリーバッグを片手に、ビジネスバッグを反対の手に持っていました。
「あ、あの、すみませんでした、ありがとうございましたっ!」
「いえいえ。渋滞であんな状態だったし、気にしちゃだめだよ」
 お辞儀をしてお礼を言うと、お姉さんはにこにこと穏やかな笑顔でそう言ってくれました。
「そうだ、下着の替えとストッキング、私持ってるからあげるね」
「え、でも、そんなことまで、」
「大丈夫大丈夫。とりあえず、おトイレ行こうか。そのままじゃ気持ち悪いでしょ?」
 そこまで甘えるのは、と思ったけれど、このままではどうしようもないのは確かでした。

 一緒におトイレに向かう途中、通路の壁に背を預けて立っている涼太郎さんを見つけました。私が彼を見つけたのとほぼ同時に涼太郎さんも顔を上げて、こちらを見ました。出来たら着替えてから会いたかったのですが、目が合っているのに無視するわけにもいきません。
「涼太郎さん」「あれ、涼太郎」
 彼の名前を呼んだのは私だけではありませんでした。驚きで思わず固まったのも私だけではありませんでした。

 私の声に重なったのは、お姉さんの声でした。驚いて隣を見ると、お姉さんも目を丸くして私を見ています。
「もしかして、涼太郎のお知り合い?」
「お知り合いというか、えっと、その、」
 彼女です、とは何となく言いづらくて、言葉を濁してしまいました。同じことをお姉さんにも聞きたかったけれど、上手く言葉が出ませんでした。
 お姉さん、涼太郎さんを呼び捨てで呼んでる。どういう関係なんだろう。お友達とかかな。……それとも。

 涼太郎さんは珍しく驚いた様子でこちらに近付きます。
「なぎさ」
「久しぶりだね、涼太郎」
「千雪と知り合い?」
「さっき、バスで隣の席になったんだよ」
「すごい偶然だな」
「ほんとにね。涼太郎のお知り合いさんとは思わなかった。びっくりびっくり」
 状況が飲み込めず、私はただただ二人のやり取りを見ていることしか出来ません。涼太郎さんと親し気に話すお姉さん。一体、どういう関係なのか、気になって仕方ありません。
 すごく親し気で、涼太郎さんもお姉さんも呼び捨てで呼び合っていて。……もしかして、元カノさんとか、かな。そう思うと、なんだか嫌な気持ちになりました。さっき助けてもらったお姉さんに嫉妬するなんて、自分がとても小さい人間になったようでした。

 会話に入れずにいると、涼太郎さんがこちらを見ました。何となく気まずく感じる私とは裏腹に、涼太郎さんはなんてことない様子でした。
「渋滞、大変だったな。お疲れ様」
「いえ、大丈夫です。遅くなってごめんなさい」
「千雪のせいじゃないから、謝ることじゃない」
 お姉さんのこと、聞いて良いのかな。迷っている私に助け舟を出したのはお姉さんでした。
「千雪ちゃんって言うんだね。涼太郎の彼女?」
 私が返事するより先に、涼太郎さんが「そう」と一言返していました。
「そかそか。千雪ちゃん、私はなぎさって言います。涼太郎がいつもお世話になっています」
 そう言って頭を下げるお姉さんに合わせて、私も頭を下げました。いまいち状況が飲めずにいると、涼太郎さんはお姉さん、なぎささんを指して言います。
「なぎさ。俺の姉貴」
「お、お姉さんだったんですか?」
「そうだよー。いやあ、涼太郎の彼女さんとバスで隣になるなんてびっくりだね」
 不安とか嫉妬は一瞬で吹き飛んでいました。むしろ、嫉妬していた自分が恥ずかしくて仕方ありません。
 言われてみれば、何となく雰囲気が似ている気もします。バスの中でお姉さんの大丈夫の言葉に安心出来たのは、涼太郎さんのお姉さんだったからなのかな、と何となく思いました。

「あ、そうだ。涼太郎、キャリーバッグ見ててくれる? ちょっとお手洗い行ってくるから」
「良いよ」
「千雪ちゃんも一緒に行こう。あっちだって」
 お手洗いに入ると、なぎささんは自分の鞄からストッキングと下着を取り出し、私にくれました。後始末を終えると、やっとさっぱりした気持ちになれました。

 個室を出ると、なぎささんは入り口のところで待っていました。一緒に涼太郎さんのところに戻る途中、なぎささんは穏やかな声色で言います。
「涼太郎に嫌なこととかされていない?」
「そんな、全くないです。いつも優しくて、とても良くしてもらっています」
「それは良かった。ちょっと不器用で不愛想だけど、優しい子だからね。仲良くしてあげてね」
 そう言ってなぎささんは笑います。涼太郎さんが笑った時に少し似ている気がしました。

 涼太郎さんのところに戻ると、なぎささんはキャリーバッグを手に取りました。
「さて、新幹線に間に合わなくなるから行こうかな」
「たまには帰って来いよ」
「はいはい、またそのうちね」
 なぎささんは私の方を見ると、穏やかに笑いました。
「じゃあね、千雪ちゃん」
「はい、本当にありがとうございました」
「どういたしまして。また今度はゆっくりお食事でも行こうね」
 慌てた様子でなぎささんは改札へ向かっていきました。後から教えてもらいましたが、お仕事で日本各地を飛び回っているそうです。半分ホテル暮らしだから、捕まえるのは結構大変なんだとか。

 涼太郎さんの車に向かいながら、何となく話題はなぎささんと涼太郎さんのことになりました。
「どうしてお姉さんなのに呼び捨てなんですか?」
 気になったことを聞くと、涼太郎さんはほんのひと時だけ考えて言います。
「さあ。昔から何故か名前で呼んでいたから、今さら替えづらいというか」
「そういうものなんですか?」
「多分。千雪は兄弟いないの?」
「いないです。私、一人っ子です」
 取り留めもない話をしながら涼太郎さんの車に乗り込みます。車のシートはバスの座席よりは固く感じました。この座った体勢になると、先ほどのことを思い出してしまい、恥ずかしくて顔が熱くなりました。

 顔を隠すように俯いていると、車のエンジンが掛かり、ゆっくりと窓の外が動き出します。渋滞のバスより早く、でも目で追えない程ではない、そんな落ち着いた速度で車は走り出したのでした。

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初出: 2019年3月7日(当サイト) 掲載:2019年3月7日

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成人済の時々物書きです。 スカ、女攻め萌え。BLよりはNLやGLが好きです。
18歳以上ですか? ここから先は、成人向けの特殊な趣向の小説(女の子、男の子のおもらし等)を掲載しています。