先生、おしっこっ! 後編

 がしゃん、と音がして、気付くと地面に横になっていました。状況が飲み込めない中、まず感じたのはおしっこでした。うあ、出ちゃう。ぐーっとおしっこが出口に押し詰めるのを感じて、慌てて出口をぎゅうと閉めました。我慢、我慢と自分の体に必死に言い聞かせ、何とかおしっこを留めます。
 おしっこの激しい波を乗り越えて、顔を上げると、先生や友人たちが私を見下ろしています。みんなの後ろに青い空が見えました。
「貴瀬、大丈夫っ?」「頭打ってない?」「動かないよ、やばいんじゃない?」
 大丈夫ですと言いながら、体を起こします。隣にはハードルが倒れていました。どうやら私はハードルに足を引っかけて派手に転んだようです。
 落ち着いて状況を把握していると、膝がじんじん痛みました。見ると、両膝を見事に擦りむいています。堪えづらい鈍い痛みがお腹のおしっこをじわじわと刺激します。やっと治まった尿意がぶり返しそうになり、慌てて出口に力を入れました。
「保健室行ってきますっ」
「一人で大丈夫? ついていこうか?」
「大丈夫、ありがとうっ」
 じっと立っていると、おしっこが下へ下へ降りてきて、凄く辛くなります。声が漏れそうになるのを必死に堪え、慌てて保健室へと足を踏み出しました。膝の痛みはおしっこによって隅に追いやられ、ほとんど感じませんでした。

 おしっこ、おしっこ。考えながらひたすら足を動かし、靴箱の前へ到着しました。
 靴を履き替える為に足を止めた瞬間、おしっこが一気に出口へ押し寄せます。太ももをぎゅうっと寄せて出口を塞ぎながら、何とか上履きを取り出すことが出来ました。
 その場にしゃがみ込むと、途端に尿意が強くなりました。今が休み時間で、ここがトイレで、今私がハーフパンツと下着を履いていなければ、今すぐおしっこが出来るのに。そんなことを思っても、今は授業中で、ここは靴箱の前で、ハーフパンツと下着は私の下半身をしっかりと隠しています。
 はやく、はやく。おしっこ出ちゃう。じっとしていられず体を上下に揺らしながら、上履きを履きました。運動靴を乱暴に靴箱に押し込め、私は早歩きで歩き出しました。おしっこ、おしっこ、おしっこ。ただそれだけを考え、真っ直ぐに廊下を歩きます。

 せかせかと足を進め、やっと目的の場所にたどり着いて、私は扉をノックしました。コンコンと硬い音が鳴り響きますが、返事はありません。その間にもおしっこは出口へ押し寄せてきます。足踏みを繰り返しながら、もう一度扉をノックします。少しの間を置いて「はーい」と聞きなれた声で返事が聞こえました。
「失礼しますっ」
 がらがらがらと扉を開け、私は保健室に足を踏み入れました。扉を締めて先生の方を向くと、先生は目を丸くして私を見ていました。
「どうしたの?」
「膝、擦りむいちゃったんです」
 膝を指さすと、先生はじーっと私の膝を見ました。今まで意識しなかったむず痒い痛みが再びじんじんと主張し始めました。
「あらあら、それは消毒しないと。膝洗った?」
 首を振ると先生は水道を指さしました。そこは1週間前に私のおしっこを流した水道です。
「とりあえずここで膝洗おうか。そのままだと消毒できないから」
 返事をして水道に近づきました。先生が蛇口をひねると、しゅーっと水が流れます。その音はおしっこをしているときの音に凄く似ていて、お腹がおしっこを出そうときゅうと縮み、足の付け根の内側がぞわっとしました。
 おしっこっ……! 咄嗟にハーフパンツの横をぎゅっと握って堪えますが、おしっこは全然治まりません。じっと立っていると漏らしてしまいそうでした。授業が終わるまでは我慢しないと。足をクロスさせてぎゅっと出口を圧迫して、何とかおしっこを我慢します。でもそれだけでも辛くて、ついくねくねと体を動かし、出口をぎゅっぎゅっと圧迫してしまいます。
「貴瀬、先にトイレ行っておいで」
 そんな私の様子に見かねたのか、先生が救いの手を差し伸べてくれました。つい頷いてトイレに駈け出そうとする自分をぐっと堪えます。
「大丈夫ですっ。ちゃんと我慢できますっ」
「もう、強情な」
 水道からしょろしょろと流れる水音が先週のことを思い出させます。先生に私のおしっこを計ってもらったときのことです。

 あの日は朝からとにかく水分を沢山取りました。授業中、おしっこが出そうになることも何度かありましたが、ちゃんと我慢して、先生が用意したビーカーにおしっこをしました。あのおしっこは本当に気持ちが良くて、頭が真っ白になりました。
 あの時、私は1.2リットルものおしっこをしてしまいました。つまり、私は1.2リットルのおしっこを我慢できるということです。
 先日、コンビニで1リットルペットボトルというものを見かけました。持ち上げるとずっしりと重量感がありました。あれだけの重さがあって1リットル。私のお腹はあのペットボトル以上におしっこを我慢できるのです。
 あれだけのおしっこをしてしまったのは朝から水分をたくさん撮ったからです。普通だったらあんなに沢山おしっこしません。今日は朝からあまり水分は取っていません。おしっこがしたくなったのも、3時間目が始まったあたりからです。先週は1時間目が終わったときには既におしっこがしたくて堪らなくなっていました。
 私のお腹にはまだおしっこが入る余裕があるはずです。ちゃんと授業終了のチャイムがなるまで、私はおしっこが我慢できるはずです。

「大丈夫なんですっ……!」
「はいはい、じゃあ膝洗って。足上げられる?」
 流れる水で洗うためには、膝を曲げて前につき出さないといけません。恐る恐る足を曲げて膝を持ち上げると、抑えるものがなくなったおしっこの出口が開きそうになりました。ぎゅうと力を入れてその衝動に抗いますが、おしっこは何とか出口をこじ開けようと内側からぐいぐいと圧を掛けます。耐え切れず、左手でぎゅううっとハーフパンツの上から出口を押さえつけました。
 我慢、我慢、我慢。呪文の用に頭の中で繰り返しながら、私は擦りむいた膝を流れる水流に晒しました。瞬間、水の冷たさと傷口に沁みる痛みにぞわぞわっと寒気が走りました。寒気は膨れた膀胱を悪戯に刺激します。漏れそうになった悲鳴を堪える為に歯を食いしばり、漏れそうなおしっこを我慢するために左手で出口を押さえました。でも、このままでいるとおしっこが出てしまいそうです。急いで、でも傷口を刺激しないように、右手でそろそろと傷口を洗い、慌てて膝を水流の中から引きよせました。
 両足が地についた瞬間、じっとしていられず、足をクロスさせて太ももの内側を出口に押し付けます。ぎゅうぎゅうと出口を圧迫すると少しマシになりますが、おしっこがしたいことには変わりありません。
 同じことをもう一度しないといけません。反対の膝を持ち上げた時、反射的に両手でぎゅうっとおしっこの出口を押さえます。はやく、はやくっ。思い切って一気に膝を水流に差し入れ、片手で乱暴にがしゃがしゃと撫でます。傷口が痛みましたが、おしっこの衝動の方が強く感じました。
 乱暴に傷口を洗って、慌てて膝を下ろしました。しょろしょろと流れる水音が膀胱を刺激するのが辛くて、蛇口を力いっぱい閉めました。水音は止まりましたが、私のお腹のおしっこは暴れるのをやめません。

 右足を左足の向こう側に持っていき、太ももの内側でぐいぐいと出口を圧迫しますが、おしっこの切ない衝動はそれ以上に強く襲い掛かります。前かがみになり、お尻をつき出して、太ももをより出口にぐーっと押し付けます。じっとしていられなくて、勝手に体が前後に揺れました。
「せんせっ、洗ったよっ」
「はいはい、こっちおいで」
 振り向くと、先生は机に消毒液とコットンを用意していました。机の前には丸い背もたれのない椅子が置かれています。
 くねくねと体を捩りながら近づくと、先生は呆れたようにため息をつきました。
「貴瀬、先にトイレ行っておいで」
 机の上の時計が目に入りました。4時間目が終わるまであと5分もありません。それくらい我慢できます。私は、授業中にトイレに抜けだすような幼い子供ではないのです。
「ぉ、終わったら行きますっ」
「あのねぇ。漏らしても知らないよ」
「大丈夫ですっ」
「はいはいわかった。じゃあ、そこに座って」
 椅子に座ると、ぐうっとお腹が下から持ち上げられるような感じがしました。おしっこの出口が開かないように、太ももをぎゅーっと寄せました。大丈夫、あとちょっとだから、ちゃんと我慢できる。
「よくそんな状態で体育の授業受けられたね」
「動いてると大丈夫なんですけど、こうやってじっとしてるの、凄く辛いんですっ……」
「だから先にトイレ行っておいでって」
「授業終わるまでは我慢できますっ」
「わかったわかった。じゃあ消毒するよ。ちょっと沁みるから我慢して」
 返事をすると、先生はコットンに消毒液を浸して私の膝に押し当てました。その瞬間、掻き毟りたくなる様なむず痒い痛みがしました。じくじくした痛みは膝から太ももを伝い、おしっこを溜めている膀胱を刺激します。刺激された膀胱から逃げ出そうとしたおしっこは、今までより強く出口を刺激しました。
「ぁあっ、んんんんっ……!」
 じゅわあっとおしっこの出口が熱くなり、私の手は瞬時に股間を押さえつけていました。下着がぐっしょりと濡れているのが指先から伝わります。我慢しないといけないのに。これ以上ないくらいに強く、繰り返し出口をぐにぐにと揉みますが、おしっこはその隙をついて再びじょろっと零れました。
 我慢、我慢、我慢。呪文のように唱えますが、体は言うことを聞きません。しっかりと押さえて、必死に我慢しているのに、三度、おしっこは零れだしてしまいます。今度はじょろじょろっと、先程よりたくさん出てしまいました。ハーフパンツの上から押さえている指が湿っている気がします。
 縋る様に先生を見ると、先生はコットンをごみ箱に捨てていました。そして四角い絆創膏の封を開けると、私の膝にぺたりと張りました。

 その時です。
 聞きなれたチャイムの音が響き渡しました。時計を見ると、四時間目が終わる時間になっていました。
 授業が終わったということは休み時間になったということです。休み時間はトイレに行っても良い時間です。
「せ、せんせっ」
「はい、どうしたの」
「ぉ、おしっこっ……、おしっこ、先に行っても良いっ?」
 ひくひくと収縮を繰り返すおしっこの出口が、またしてもじゅわあっと堪えきれずおしっこを吐き出しました。ぎゅうぎゅうと両手で押さえますが、止まりません。手で押さえたまま、太ももをぎゅうと寄せて両手を挟みこみます。
「もうちょっと我慢してくれる?」
「えぇっ!?」
「反対の膝、まだ消毒してないからね。雑菌が入ったら大変だ」
 言いながら、先生はコットンに消毒液をひたひたと染み込ませています。
「だ、だめっ、せんせ、わたしもう我慢できないよぉっ」
「もうちょっとだから。我慢我慢」
「や、せんせぇっ、もうむり、おしっこ出ちゃうからぁっ……!」
 嫌だと言っても先生は全然聞いてくれません。それどころか、反対側の膝の傷口に、消毒液がたっぷり染み込んだコットンをぴったりと押し付けてしまいました。
「あっ、ああぁっ……!」
 じゅわっと消毒液が傷口に沁み込みます。同時に、じゅわあっとおしっこの出口が熱くなりました。椅子に押し付けているお尻が段々と温かくなっていきます。駄目、駄目、駄目。我慢しないと。先生が良いっていうまでおしっこ我慢しないと。でも、おしっこしたい。おしっこ、おしっこ、おしっこ!
「こら、動かしたら消毒できないでしょ」
「だって、だってぇっ……」
 押さえているのに、我慢しているのに。おしっこの出口と、押さえている手と、お尻がとても温かくなっていきます。
「んんっ、あぁっ、あっ、」
 ぱたぱたぱた、と水滴が地面に落ちる音がします。我慢しないといけないのに。音は段々感覚を狭めていき、ばたばたばたっと激しい音に変わります。
「ほら、言わんこっちゃない」
 先生の声が遠くで聞こえました。我慢しないと。そう思うのに、おしっこは一瞬だけ止まった後、すぐに溢れだしてしまいます。じゅっ、じゅっ、じゅわっ。おしっこが吹き出す音が体の中で響きます。
「んぁっ、あぁ、や、おしっこ、止まらないっ……」
「もう、仕方ないなあ。そこで全部出しちゃいなさい」
「せんせぇっ……!」
「良いよ。ほら、おしっこしてごらん」
 ぽんぽんと頭が撫でられました。目の前で先生が私の目を見つめています。
 股間から恐る恐る手を放し、体から力を抜くと、おしっこは一気に吹き出しました。下着の中でじゅうっと渦を巻いた水流は、お尻を濡らし、椅子からあふれ出し、激しい音を立てて床に落ちて行きます。
 おしっこ、おしっこ出てる。いっぱい出てる。頭の中が真っ白になりました。ただ、おしっこの出口が熱いことしかわかりません。
「あぁっ、あ、せんせぇっ、ごめんなさい、おしっこぉっ……」
 今日はこの間のように水分は取っていません。それなのに、何でこんなにおしっこが出るの。椅子の周りには大きな水たまりが広がっています。全部、私の出したおしっこです。こんなに大きな水たまりを作るほどおしっこを出したのに、まだまだおしっこは止まりません。
「いつものことながらよく出るね」
「やっ、なんでぇっ……、おしっこ止まらないっ……」

 気が遠くなる程の時間出続けた後、おしっこはやっと止まりました。ぴちゃぴちゃと椅子から水滴が落ちる音がします。
「まあ、見事というか何と言うか。写真撮りたくなるね」
 先生は水たまりの中で笑っていました。先生の足元も、私のおしっこで濡れています。
「せんせ、ごめんなさい。おしっこ、我慢できなかった……」
「おもらししたくないなら、これからは授業中でも我慢できなくなったら行くんだよ?」
「はぁい……」
「わかれば良い。ほら、立って。着替え出してあげるから」
 立ち上がると、ハーフパンツの裾からざばーっとおしっこが流れ落ちました。おしっこが溜まっていたみたいです。自分のお尻を見ると色濃くぐっしょりと濡れていました。あれだけ温かく感じていたお尻が、ひんやりと冷たく感じました。
「すっきりした?」
 頷くと、先生は楽しげに笑いました。空っぽになったお腹はすっきりと軽くて、今ならどんなに高いハードルも飛び越せそうなほどでした。

 引き出しから大きなタオルとズボン、そして汚れひとつない真っ白なパンツを取り出して、先生は私に渡しました。ズボンは広げると、私が今履いている体操服のハーフパンツと同じものでした。もちろんお尻の部分は濡れていません。
「着替え用に置いてあるの。洗って返してくれたら良いから」
「せんせ、ありがと……」
「あっちで着替えておいで。濡れたままだと風邪引くよ」
 足を上げると、ぐっしょり濡れた上履きからおしっこが滴りました。先生を見ると、そこで脱いでしまえと言います。上履きを脱ぎ、ついでに靴下も脱ぎました。びしゃびしゃになった靴下は、おしっこが絞れそうなほどしとどに濡れています。
 上履きと靴下を椅子の上に置き、裸足でぺたぺたとベッドの方へ行きました。カーテンを引くと、そこは簡易的な個室になりました。
 ハーフパンツのウエストを握り、一気に脱ぎました。中に履いていた薄ピンク色の下着は股布の部分がぐっしょりと濡れています。パンツを下ろしていると、自分がおもらしをしてしまったということをまじまじと実感してしまい、情けなくなりました。
 タオルで下半身を拭い、真っ白なパンツに足を通しました。少しごわごわしてはいますが、お臍まで持ち上げると包まれた部分がほっこりと温かくなりました。続いてハーフパンツも履きます。これですっかりおもらしする前の姿になりました。下着の色は違いますが。
 履いていたハーフパンツは濡れている部分が内側になるようにして、下着を包みこみました。一目見ただけでは濡れていることは分からないと思います。ただ、持ち上げるといつもの体操着より重く感じました。おしっこをたっぷりと吸い込んでいるせいです。

 タオルと濡れたハーフパンツを持って、カーテンを開けました。
「せんせ、」
 声を掛けると、先生は水道の近くにいました。手には雑巾、そして蛇口の下には青いバケツが置かれています。
 椅子の周りの水たまりが幾分小さくなっていました。拭いてくれていたようです。
「着替え終わった? なら、掃除を手伝ってもらえるかな」
「はぁい」
「ズボンとパンツ、ここで洗っちゃったら? それでビニールにでも入れて持って帰りなさい」
 そう言うと、先生は水道の蛇口を捻りました。しゅーと勢いよく水流がバケツに落ちていきます。じょぼじょぼと水の注がれる音に、先週のことが思い出されました。私のおしっこもあれくらい勢いよく出ていたかもしれません。いや、もしかしたらそれ以上?
 薄黄色の液体が注ぎ込まれていくビーカーが脳裏に浮かんだ瞬間、お腹の奥にきゅううっと切ない衝動が襲い掛かりました。いや、なんで。あんなにおしっこしたのに。
「せ、せんせぇっ」
 声を掛けると、先生は雑巾を絞りながら私のほうを見ました。先生の横では、バケツに水が注ぎ込まれています。蛇口から流れる水が、まるで私のお腹に注ぎ込まれているような錯覚に襲われます。
 だめだめだめ、やだ、なんで、わたし。
「せんせ、わたしっ……ぉ、おしっこっ……!」
 尿意が一気に高まった瞬間、言葉が口から零れだしていました。じっと立っていられず、ぎゅうと膝を寄せます。尿意を逃がすように、ふりふりとお尻が勝手に左右に揺れていました。
「これだけおしっこしたのに、まだ出るの?」
「だって、だって、急にしたくなってっ……!」
 先生は足元に広がる水たまりを指さします。目の前に広がる水たまりは、全部私が出したおしっこです。あれだけ沢山おしっこしたのに。
 蛇口から流れる水が呼び水となったように、お腹の奥がむずむずして、おしっこの出口がじんとしました。
「せんせぇっ……!」
「ほんとにもう、仕方ないなあ」
 先生は笑いながら蛇口の水をきゅっと止めました。音が消えると尿意は幾分マシになりましたが、やっぱり駄目です。おしっこ、したいです。もう我慢できそうにありません。
「せんせ、おしっこぉっ……!」
 ざばーっと先生がバケツの水を流しました。そして、私がさっきまで座っていた椅子の隣、水たまりの真ん中ににバケツを置きます。
「ほら、ここにしてごらん」
 返事をする余裕もなく、私は駈け出していました。はしたなくも両手はおしっこの出口をハーフパンツの上から押さえています。
 素足のまま、おしっこの水たまりに足を踏み入れます。ぱしゃっと飛沫が跳ねましたが構っていられません。そのままバケツを跨ぐと、先程履いたばかりのハーフパンツと下着を一気に膝まで下ろしました。
 その瞬間、おしっこはぶしゅーっと勢いよく飛び出しました。ばたばたばたとバケツの底を水流が叩く音が保健室に響きます。
 しゃがみ込む余裕もありませんでした。肩幅に足を開いた中腰の状態で、水流は足の間から真っ直ぐにバケツの底に叩き付けられています。気持ち良い。まず最初にそう思いました。
「はあぁっ……」
 ばたばたばたというバケツの底をたたく音はすぐに、じょぼぼぼと注ぎ込まれる音に変わりました。バケツの中は私のおしっこがどんどん溜まっていきます。
「凄い凄い、バケツから溢れちゃうかもね」
「そんなにでないですっ……」
「こんなに大きな水たまり作っておいて、よく言えるね」
 おしっこはバケツの3分の1を超えました。勢いよく溢れるおしっこ。まだまだお腹の中に溜まっている感じがします。
 なんで、いつもはこんなにおしっこ出ないのに。今日は全然お水飲んでないのに。
 もう止まってよという私の思いとは裏腹に、おしっこはどんどん注ぎ込まれていき、あっという間にバケツの半分を超えてしまったのでした。

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初出: 2016年4月5日(pixiv) 掲載:2019年2月22日

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成人済の時々物書きです。 スカ、女攻め萌え。BLよりはNLやGLが好きです。
18歳以上ですか? ここから先は、成人向けの特殊な趣向の小説(女の子、男の子のおもらし等)を掲載しています。